米西部カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で23日午前7時(日本時間24日午前0時)すぎ、米男子ゴルフのタイガー・ウッズ(45)が運転する乗用車が横転し大破した。ロサンゼルス郡保安官事務所などによると単独事故で、ウッズは両脚を複雑骨折するなどの重傷。意識はあり命に別条はないが、今後の競技への影響が懸念されている。

現場の道路は緩やかなカーブの下り坂で、中央分離帯を乗り越えて反対車線側の縁石に乗り上げ、複数回転げて道路脇に突っ込んだとみられる。

保安官事務所は記者会見で、現場にブレーキ痕はなく、車は高速で走行していたとの見方を示した。飲酒運転の可能性を示す証拠は見つかっていないと説明している。車に乗っていたのはウッズ1人で、消防隊員らが器具で車両をこじ開けて救出、救急車で病院に搬送された。

米メディアが伝えた映像によると、車は道路を大きくそれた場所で横倒しになり、ボンネットが開きフロントガラスが割れるなど激しく損傷していた。

ウッズは2009年にも南部フロリダ州オーランド近郊で交通事故を起こした。その後は故障などもあり一時低迷したが、19年のマスターズ・トーナメントで復活優勝を果たし、メジャー大会歴代2位の通算15勝目を挙げた。トランプ大統領(当時)から文民に与える最も名誉ある「大統領自由勲章」を授与されている。20年12月のエキシビション大会出場後、腰部椎間板の手術を受け復帰を目指しているところだった。(共同)