国内女子ゴルフツアーの21年初戦ダイキン・オーキッド・レディースが4日、ドタバタの末に沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で開幕する。3日、大会関係者に新型コロナウイルス陽性反応者が確認されたことを発表。急きょ会場の出入りを禁止し消毒作業を行ったため、練習ラウンドが中止に。コロナ禍の昨年から通算15大会目で初めての事態に、渋野日向子(22=サントリー)ら出場108選手はコース外での最終調整を強いられた。大会は予定通り、約1年3カ月ぶりの有観客で開催される。

  ◇   ◇   ◇

◆PCR検査で陽性反応を示した2人に関する動き

▽2月27日 PCR検査の結果、関係者1人に陽性判定。ただし大会業務に携わる前で、選手や大会関係者に濃厚接触者はゼロ(事象1)。また、のちに陽性判定となるもう1人がこの日、PCR検査を受検(事象2)。この人物はこの日、すでに午前8時30分から午後5時まで屋外仮設物施行業務に携わる。その間、食事は1人でとり、トイレ利用等の会場内施設は不使用。会場には所属する会社の車で往復した。

▽28日 事象2の人物のPCR検査は「要再検査」の判定。同じ検体を使って再検査が行われることに。

▽3月2日 事象2の人物は、依然として「陰性」判定がないまま、再び会場で午前9時から午後6時まで業務に携わる。その間、2メートルの距離は確保も仲間2人と約5分間、一緒に食事。トイレ等の会場内施設は不使用。会場への移動手段は前回と同じ。一方で再検査となったPCR検査は、午後7時台になって「陽性」判定が出たことが判明。本人は無症状。

▽3日午前5時 選手に会場での練習中止が伝えられる。

▽同午前6時前 主催者、JLPGAなどが会議を開き、対応を協議。

▽同午前7時前 この日の会場での練習、選手の公式記者会見中止が報道陣に発表される。その後、事象2の人物について、保健所から「濃厚接触者はいない」との連絡を受ける。会場の消毒作業などを行った。

▽同午前11時すぎ オンライン会見が始まり、大会は予定通り、有観客で開催すると発表した。大会関係者の全PCR検査結果が出そろう。受検は全1201件で「陰性1199、陽性2」となった。