21年国内ツアー開幕日に、渋野日向子(22=サントリー)が事実上の交際宣言だ。1月末に熱愛を報じられたテレビ東京の野沢春日アナウンサー(31)を「お友達です」と笑顔で語り、交際を否定しなかった。19年のAIG全英女子オープン制覇を支えた青木翔コーチ(37)から“卒業”し、新たなゴルフ人生を歩んでいることも報告。この日は1アンダー、71で首位と7打差20位。約1年3カ月ぶりの有観客開催で、戻ってきたギャラリーに明るく元気な“しぶこ”を見せた。

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21年の“開幕日”も、渋野はやはり渋野だった。第1ラウンド(R)終了後のインタビュー。熱愛報道について「付き合ってるんですよね?」と直撃されて、笑顔で元気よく即答した。

「お友達です!」。

続けて「親しいお友達ですよね?」と聞かれても、ニコニコ笑って否定せず、交際を事実上認めた。

野沢アナの存在がモチベーションになっているか問われると、こう返した。

「まあ…元々、モチベーションはありますから。周りの影響に左右されることはありません。(周りからも)あんまり(その話題を)振られていませんし」

この時も野沢アナとの関係を否定しなかった。

前日3日、大会関係者のコロナ陽性騒動で大会前の公式会見が流れ、報道陣と対面しての取材対応は、昨年11月29日のJLPGAツアー選手権リコーカップ最終日以来約3カ月ぶりだった。熱愛報道に語るタイミングがないまま20-21年シーズンが再開した。プレー以外のことを突っ込まれても堂々と、明るかった。

17年のプロテスト失敗から、19年AIG全英女子オープン優勝へ。シンデレラストーリーを支えてくれた恩師・青木コーチと、昨年末限りでいったん師弟関係を解消した。質問で「青木コーチから離れて、新たなステップに入ったと思いますが…」と振られて、また笑って「(離れたと)まだ言ってないんですけど…」と返した後「事実です。自分で考えてやっていきたいと思い、卒業しました」と話した。現在は特定のコーチはいない。ただ「オリジナルではやっていけない。いろんなプロの方から助言をいただいている」とし、その1人に石川の名前を明かした。

この日は3バーディー、2ボギーの1アンダー。スイングは昨年から明らかに変化した。浅く、フラットになったトップ。石川からの助言で取り組んでいるもので、狙いを「トップで腕が右肩より上に上がらないように。安定感と再現性を高めるため。左へのミスが減るんです」と説明した。

19年最終戦ツアー選手権以来の有観客で始まった21年初戦。

「拍手が、同組の私以外の選手に向けられる拍手ですらうれしいです」

プライベートが充実し、新たなゴルフ人生を走りだした渋野だが、相変わらず前向きで明るいままだ。【加藤裕一】