太平洋クラブは31日、男子ゴルフの金谷拓実(22)とスポンサー契約を締結したことを発表した。契約は3月1日からで、契約年数は5年間。

昨年10月にプロ転向した金谷は今年3月に大学ゴルフ界の名門、東北福祉大を卒業。在学中にはアマチュア世界一の称号でもある「マコーマックメダル」を受賞したほか、プロ転向後の11月にはダンロップ・フェニックスでプロ初勝利。今後の日本の男子ゴルフ界を担う存在として注目されている。

この日は東京・銀座の太平洋クラブ銀座からのオンラインで会見を行った。金谷は契約締結にあたり「うれしく思います。世界一を目指すにあたっての取り組みを太平洋クラブのみなさんが応援してくださり、サポートをしていただけることになりました。日本以外にも提携コースがあるので、サポートが楽しみです」と喜んだ。会見前には同社の入社式にもゲスト出席したといい「みなさんと年齢が近いので、親近感が増しました」と語った。

金谷は21年国内男子ツアー初戦となる東建ホームメイト・カップ(4月15~18日、東建多度CC名古屋)に出場予定。今後は将来的な米ツアー参戦を目指し、まずは欧州ツアーに出場して研さんを積んでいく意向も明かした。すでに今年1月から2月にかけてUAEやサウジアラビアで行われた欧州ツアーの試合も経験。アマチュア時代に経験した世界各国での大会で同年代の選手らが欧州から米ツアー参戦を目指す姿に刺激を受けたといい「自分もそうしたいと思った。(米ツアーに)3年間でいきたい」と目標を掲げた。

会見では金谷がドライバーの試打を行ったほか、太平洋クラブ銀座の店内の紹介ツアーも敢行。今後はウエアやバッグに太平洋クラブのロゴをつけるほか、PR活動などにも参加していくという。金谷は世界ランキングを基にして6月に決定する東京五輪出場権争いについても語り「五輪も目指しているところ。どの試合でも一生懸命プレーしてランキングも上げていきたい」と話した。

この春からは関東に拠点を移し、国内ツアー初戦まで調整を続ける。関東にある太平洋クラブのコースでも積極的に練習していくといい「パッティングの精度を上げていくことを中心にあと2週間やっていきたい。アマチュアで世界一がとれたので、プロとしても世界一になりたいです」と力を込めた。