稲見萌寧(21=都築電気)が大会新記録の通算12アンダー、276をマークし、3週前の明治安田生命レディースに続く今年2勝目、通算4勝目をあげた。

首位と3打差の6位から出て6バーディー、ボギーなしの66と猛チャージで逆転勝利。今年5戦目にして早くも目標の年間複数優勝を達成し、新目標に国内メジャー大会制覇を掲げた。

   ◇   ◇   ◇

抜群の勝負強さをみせた稲見が見事な逆転勝利を果たした。首位と3打差で出ると「絶対上位に食い込んでみせるという気持ちでした」とボードを確認しながらじわじわと追い上げ、後半4つ目のバーディーを奪った15番で首位に並んだ。正念場は雨脚が強まった最終18番。アプローチが長くなり、バーディーパットは約5メートルの下りフックライン。パー以下ならプレーオフ突入が濃厚な状況でしっかりと決め、右拳で何度もガッツポーズ。3週間ぶりの優勝をたぐり寄せた。

74で回った2日目には24位まで順位を落としたが、3日目からは2日連続のボギーなしでともに66をマーク。強風や傾斜のあるグリーンで難コースとも称される葛城GCで、終わってみれば大会新記録を3打も更新した。目標の年間複数優勝も今年5戦目にして早くも達成。次なる目標には国内メジャー制覇を掲げ「圧倒的な力をつけて、ずっと上位で戦っていたい」と力を込めた。