国内女子ゴルフツアーの21年第6戦富士フイルム・スタジオアリス女子オープン開幕前日の8日、プロアマ戦が開催コースの花屋敷GCよかわC(6390ヤード、パー72)で行われた。

前週のヤマハ・レディース葛城で21年2勝目を挙げた稲見萌寧(21=都築電気)は会見を行い「優勝した翌日からショットが崩れていて。疲れもあるのかな…。優勝した後は毎回そうなんですけど」と少し表情を曇らせた。スイングのトップにかけてのタイミングが合わず、少し手打ちになっているという。過去3勝の翌週は60位、8位、33位。初の2週連続優勝への意気込みを問われると「勝った翌週に調子が悪くなるようじゃ、まだ私に実力がないのかなと思いますね」と苦笑いを浮かべた。

しかし、生粋の負けず嫌いを自認するだけに、弱気になっているわけではない。今大会は初出場で、開催コースも6、7日の練習ラウンドで初めて回った。「グリーンが小さめで、場所によっては先週より硬いんじゃないか、と思うところもある。砲台グリーンも多いし、アプローチも大事になる。まずショットでチャンスを作れるかどうか」。コース攻略のイメージはできつつある。

東京五輪出場権を決める五輪ランクのベースとなる世界ランクは46位。畑岡、渋野、古江、鈴木に次いで日本勢5番手と今後の成績次第で出場枠2~3人に入る可能性はある。「もちろん選ばれたいけど、あくまでメインは日本ツアーを大事にして、その結果が、となればいい」。

ヤマハ・レディース葛城で初めて4日間競技を制したことが「一番自信になった」という。「開催期間が延びれば延びるほど、実力はもろに出る。だから4日間で勝てたことはでかいです」。今季の大目標は国内メジャー制覇。サロンパス杯、日本女子オープン、日本女子プロ選手権、JLPGAツアー選手権リコー杯はいずれも4日間、72ホール競技だ。より力をつけるため、まずは2週連続Vに挑んでいく。