先週大会覇者の稲見萌寧(21=都築電気)が3バーディー、ボギーなしの69でまわり、通算3アンダー、141で小祝さくらら4人と並んで暫定トップに立った。

前日の第1ラウンド開始前にテレビ中継スタッフ(屋外作業員)1人から新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたとして、消毒作業や濃厚接触者の特定などで全組のスタートが約6時間半遅延。その影響でこの日も一部の組が日没で競技を終えられなかった。

稲見は午前8時前から前日の残り10ホールを合わせた計28ホールをこなし「第2ラウンドのハーフを終えた時点でくったくたでした」と振り返った。優勝した先週の疲労も残る中でハードな2日間を過ごしており「昨日も大変でしたが、今日は放心状態になるぐらいの疲労感がきています」と話した。

コンディションの整わない中でもボギーなしで暫定首位に並んだ。自身と同じく今年2勝の小祝、同1勝の岡山絵里、そしてペ・ソンウの4人が首位に並ぶ混戦。稲見は「明日までに体力を少しでも回復させることを一番に考えて、(優勝を)いけそうだったら狙っていきたい」と3勝目奪取へ意欲をみせた。