日本人で唯一出場の松山英樹(29=LEXUS)が、ホールアウト時点で2位に3打差をつける首位で、第3ラウンドを終えた。日本男子初となるメジャー制覇へ、大きな期待を背負い最終日に向かう。

過去にも日本のレジェンド、名手がマスターズに挑み、好勝負を繰り広げてきた歴史がある。そんな歴史にも後押しされ、松山が偉業達成に挑む。

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◆尾崎将司 2度目の出場となった73年、1オーバーで8位と日本人初のトップ10入り。9番の3パットからパットが思うように打てず「1つの目標だったベスト10入りは満足だけど、オーバーじゃねえ」。前年の初出場は予選落ち。

◆中嶋常幸 86年、第3日を終え首位グレッグ・ノーマンに2打差の6位タイ。逆転優勝も射程圏内で迎えた最終日はパープレーも通算4アンダーと日本人初の通算アンダーで、同最高の8位。初出場の72年には13番でクリークにつかまり13打の大たたき。

◆伊沢利光 初出場の01年、通算10アンダーで優勝したタイガー・ウッズに6打差の4位に入った。第1日は1アンダーで21位も第2日に4位浮上。第3日は2オーバーで16位も、最終日に再び盛り返した。

◆片山晋呉 8度目の挑戦となった09年、通算10アンダーで首位に2打差と、日本人選手が優勝に近づいた4位。5打差6位で迎えた最終日に68で回った。優勝したカブレラと、K・ペリー、C・キャンベルの3人がプレーオフを演じた。初出場は01年で40位。