日本人唯一の出場となった松山英樹(29=LEXUS)が3日目までを終えて2位に4打差の首位に立っており、メジャー初優勝の快挙へ向け、運命の最終ラウンドに挑む。

ゴルフ選手なら誰もが憧れるマスターズ。「ゴルフの祭典」とも呼ばれる同大会が特別たるゆえんはいくつかある。

まずは出場資格。21年大会では、同大会開催前週までの1年間で行われた米ツアー大会での優勝者のほか、マスターズ以外のメジャーである全米オープン、全米プロゴルフ選手権、全英オープンの覇者には翌年以降5年間、ザ・プレーヤーズ選手権の覇者には同3年間の出場権が与えられる。このほかマスターズの歴代優勝者にも生涯の出場権が認められている。

その他の条件もメジャーでの上位進出者や、米ツアーのポイントランキング「フェデックスカップポイント」の上位選手、世界ランキング50位以内など、まさに選ばれし者たちだけの大会だ。

会場も4大メジャーの中で、唯一マスターズだけがオーガスタ・ナショナルGCに固定して行う。歴史も深く、「球聖」と呼ばれるボビー・ジョーンズが引退後、米オーガスタに自らコースを設け、全米、全英の過去の優勝者を招き、1934年に第1回を開催したのが始まり。第4回までは「オーガスタ・ナショナル招待」で、第5回からは「名手たち」の意味で「マスターズ」に。優勝者は伝統のグリーンジャケットを手にできるほか、草花美しい伝統あるオーガスタの名誉会員にもなれる。そんな「祭典」で、松山が日本人史上初の快挙を成し遂げようとしている。

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