米男子ゴルフでアジア人初のマスターズ制覇の偉業を果たした松山英樹(29=LEXUS)が14日、オンラインで優勝帰国会見を行った。グリーンジャケットを着て出席し、喜びを語った。主な一問一答は以下の通り。

-今の気持ち

松山 まだ帰ってきてから誰とも会っていないので、不思議な感じはあります。日本に帰ってきて、いろんなニュースを見る度にすごいことをしたんだなと実感しています。

-何が変わったから勝てたと思うか

今年に入ってから少しずつ良くなる気配がありながら、なかなか結果に結びつけられず、もどかしい日々を過ごしていた。マスターズ開催週の水曜日に練習が終わって、今週いけるかもしれないと自分の中で何かあって。そういう気持ちになったことが一番大きかったかなと思います。

-マスターズの最終ラウンドでピンチに感じたのはどこだったか

松山 1番から18番までずっと緊張しっぱなしだったので。余裕がある感情は1度も抱くことなくプレーしていた。

-15番でボールを池に落とした時にどう気持ちを持ち直したか

松山 やっぱりそれまでリードがあったのが一気になくなる瞬間はしんどかったです。でも、そこまでリードしてトーナメントを引っ張っているという自分を鼓舞する気持ちでやっていました。

-他の選手の追走について

松山 自分が良いプレーをすることだけを考えていました。

-これまではうまくいかない時は表情などに出ることがあった。そのあたりの成長は感じているか

松山 そうした部分はいろんな方が指摘していると思うんですけど、前週の大会では初日が良かったが、そのあと良くない3日間が続いた時に、何でこんなに怒っているんだろうと思いながら自分にあきれたところがあったので。マスターズは月曜から水曜までスイングの感触が良くなっていたし、フィーリングがよくなっていた感じがあったので、怒らず、ミスをしてもやってきたことを信じてやろうと思ってやっていました。

-早藤キャディーのお辞儀が世界的にも注目されている

松山 あの映像を見たのは夜23時くらいでした。こんなことをしていたんだと思いました。良い行動をしていたんじゃないかなと思いましたし、僕も一緒にできたら良かったなとも思いました。

-五輪での金メダルも期待されている

松山 正直、まだ五輪が開催されるかわからないところはありますけど、世界ランキング的にも、今のところ選ばれるとは思うので。無事、開催されて自分もそれまでにけがに気をつけて、できれば金メダルに向けてしっかり頑張りたいと思います。