国内女子ツアーの21年第7戦KKT杯バンテリンレディースが16日、熊本空港CC(6501ヤード、パー72)で開幕する。賞金ランク1位を走る小祝さくら(ニトリ)は15日、23歳の誕生日を迎えた。

「昔からお誕生日会とか、プレゼント交換とか家でもあまりしなかったので」。黄金世代の主力で一番先に年を重ねた。同じ辻村明志プロ門下の吉田優利にポーチをプレゼントされ、報道陣からは勝負カラーの黄色でまとめた花束を渡されるとニッコリ笑った。

前週の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンは21年2勝同士だった稲見萌寧にプレーオフ負けした。23歳初戦を前に「先週よりショットの調子は上がってきました」。今大会は18年24位、19年20位。開催コースについて「2番とか、10番とか、ティーショットですごく狭いホールがあって方向性が大事になる。スコアが出るイメージは全くないです」という。

キャディーは今年初めて師匠の辻村プロに任せる。「プロ(の助言)は攻めのスタイル。グリーンのラインもスパイダーマンみたい(うつぶせのような低い体勢)になって“結構読むじゃん”って思います」と信頼を寄せる。

今大会は同学年の勝みなみが14年大会でアマチュア優勝を飾った。黄金世代の1勝目。当時高1だった小祝は「すごいなってビックリしました」と思い「プロになるのは厳しいかな、ゴルフやめたら何しようかな」と、専門学校に通い、ペットショップを…などと別の人生をイメージした。7年後の今、目指すものは日本の賞金女王。松山英樹のマスターズ優勝に「現実じゃない感じ。レベルが違いすぎて比べられない」と言う一方、自分も米ツアーへ、などの思いは「全然なかったですね」と笑う。23歳になってもブレず、マイペースで突き進む。