第3ラウンドが終了し、2位に2打差の首位で出た笹生優花(19=ICTSI)は、5バーディー、4ボギーの71で回り、通算17アンダー、199と1つ伸ばし、3位で最終日に臨むことになった。最終組で一緒に回った、21アンダーの首位リディア・コ(ニュージーランド)を4打差で追う展開となった。20アンダーのネリー・コルダ(米国)が2位につけている。

1番パー5は、ボギー発進となった。第2打をグリーン左のラフに入れ、ピンまで残り約30ヤードから第3打は、ピンを6メートルオーバー。下りのバーディーパットを2メートルオーバーすると、パーパットはカップに蹴られた。今大会初の3パット。このホールでバーディーのコに、一気に2打差を縮められ、首位に並ばれた。2番パー4は、第2打を50センチに寄せてバウンスバック。この日最初のバーディーで、再び単独首位に立った。

だが4、5番で連続ボギーをたたき、コとネリー・コルダに抜かれた。その後は一進一退の展開だったが、9番パー4で第2打を1メートル足らずにつけ、3つ目のバーディーを奪った。このホールの間に、一時は3打差をつけられていたネリー・コルダが1つ落とし、1打差で折り返した。

後半は2つのパー5ホールでバーディーを重ねた。14番は残り約40ヤードから第3打のアプローチを、70センチに寄せてバーディー。17番は5メートルのイーグルパットがわずかに入らなかったが、楽々とバーディーを奪った。パットがカップに嫌われることが多く、伸ばし合いの中で後れを取った。

それでもホールアウト後は「良い方向で終われてよかった」と、後半に耐えて2つ伸ばし、アンダーパーで回ったことを前向きにとらえた。むしろ、楽しみにしていたコと同組のラウンドを振り返り「(コが)すごい優しくて、いろいろと勉強になったので、いい日だと思います。テンポが変わらないのと、パターがすごい上手だったので、その部分でいろいろと勉強になりました」と、3位に後退したことを気にする様子もなかった。

予選ラウンドは2日連続で「64」のビッグスコアをマークした。その2日間に比べると失速したが「ショットはそんなに悪くなかった。結果的にいい方向に行っていなかっただけで。そんなに落ち込むようなショットは打っていなかった」と、状態の良さは継続していると強調した。最終日に向けても「明日もLPGA(米ツアー)の選手と一緒に回ることができると思うので、いろいろ勉強して、ゴルフを楽しみたいと思います」と、気負いはなく、笑顔を交えて話した。