ツアー史上3人目の3週連続優勝のかかる稲見萌寧(21=都築電気)が大会コースレコードタイ記録「65」をマーク。45位から出て、ホールアウト時点でトップと2打差の通算6アンダーに急浮上した。この日は“裏街道”のインスタート。10番でバーディー発進し、8バーディー、1ボギーの猛チャージを決めた。

開幕前に「まだ残っています」とこぼしていた体のだるさについて「まだ疲れています」と苦笑いする。「今日はスタートが早くて良かったですね。遅かったら、寝過ぎたり、だるさが出てきたりするので」。前夜は午後9時に寝て、朝4時半起き。6時15分にコース入り、同30分から練習と「ちょうどよく」調整ができた。

ゴルフの内容は73だった前日に比べ、ショットが上昇した。「昨日は全然グリーンに乗らなかった」。また最近安定しているというパットが好調で14番で9メートル、6番で7メートルのチャンスを決めた。17番では「9メートルのパーパットが入って、ビックリした」という。

後続組のスコア次第だが、3週連続優勝がうかがえる位置で最終日を迎える。「今一番思うのは“予選通って良かった”ってことなんで…。少しでも上位を目指します。トップ10に入れたらうれしいぐらいの気持ちだけど、バックナインに入ってチャンスがあれば…」。まだそこまで…と言わんばかりに、気持ちを前向きに切り替えた。