男子ゴルフの今年初戦は首位スタートの金谷拓実(22=フリー)が通算11アンダー、202で自身3度目の優勝を飾り、3位だった賞金ランキングでもトップに躍り出た。今大会は第2日に出場選手に新型コロナウイルス陽性者が出たため第3日が中止に。決勝ラウンドは当初の4日間72ホール競技から3日間54ホール競技へ短縮して実施した。金谷の優勝会見での主な一問一答は以下の通り。

 

-中止になった17日にゲームプランを立てたとのことだが、具体的には

金谷 天気予報で18日は風が強かったりとか、最初の2日間とは全く逆の風が吹いたりしていたので、そういうのもしっかり考えながら、ヤーデージブックを見ながらどういうプレーをするのか考えていました。

-1打差で2位になって中島選手はラウンド後に涙も浮かべていた

金谷 みんな優勝したいという気持ちはあると思いますし、強い気持ちも持ちながら、冷静な判断もしないといけない。自分はその中でどれだけスマートにプレーできるのかを意識していました。

-17番では前に打った2人がティーショットを池に入れた中で、どんな気持ちで打ったのか

金谷 前のホールとは違う風が吹いていました。2人とも良いショットを打ったと思ったと思うんですけど、風が予想とは違う方向に吹いていて、池に入ったと思うので。それを見た上で、いいショットが打てたと思います。

-先に打っていたら池に入れていた?

金谷 そうですね、自分も風に流されて池に入っていたかもしれないです。

-マスターズに出たいか

金谷 マスターズだけじゃなく、世界ランキングトップ50に入ればいろんな出場資格があって、米国の試合にもたくさん出られると思うので。今はそこに入ることが目標です。

-松山選手と連絡を取ったりは

金谷 2日目が終わったあとに少し電話をさせていただいて。(マスターズ制覇に)感動したことを伝えさせていただいた。

-松山選手からはどんな話を

金谷 五輪に関しては「一緒に出ようぜ」みたいなことを言ってくれたので、頑張りたいなと思います。

-賞金ランキングもトップに立った

金谷 賞金王も目指してプレーしているので、とにかく出られる試合でたくさん勝っていきたい。

-大学の先輩の松山英樹選手もルーキーイヤーに賞金王になった

金谷 まあそうですね、松山さんがルーキーで賞金王を取ったのはもちろん知っているんですけど、今年、良いプレーをして賞金王がとれたらいいなと思います。

-17日は雨もかなり降ったがコースの印象は

金谷 そこよりも今日は風が強かったので、そっちの方に特に気をつけてプレーしていました。

-17番の風について。初日、2日目とは違った風だったのか

金谷 前のホールとは方角が変わってきていて、多分、左からのフォローだったんですけど、前のホールとは違う方角で吹いていたので、難しくなっていた。

-10番、11番をボギーで落として後続と1打差となった。その時の心境は

金谷 そんなに簡単に勝てるほど甘くないと思っていたので、ここからいつも通り自分らしいプレーを続けていこうと思っていました。

-松山英樹選手と引き合いに出されることも多いが、どんな気持ちか

金谷 うれしい気持ちとまだちょっと申し訳ない気持ちもあります。松山さんはすごい選手なので。比べられるようなプレーヤーじゃないし、もっともっと頑張って、もっといいプレーヤーになりたい。

-優勝が決まったあとのリアクションがあまりなかった。その時の気持ちは

金谷 優勝かどうかわからなかったので。どうなんだろうという気持ちでした。結果を知らせてもらった時はうれしかったです。