<国内女子ゴルフツアー:KKT杯バンテリン・レディース>◇最終日◇18日◇熊本空港CC(6501ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円)◇無観客開催

新世紀世代(01年度生まれ)の山下美夢有(19=加賀電子)がツアー初優勝を飾った。

最終組の1組前で回り、7バーディー、1ボギーの66で通算14アンダー、202。2打差を逆転、2位に5打差の圧勝で、14年勝みなみの大会記録・通算11アンダーを更新した。「19歳259日」の10代Vは同世代の笹生優花に続き16人目で、史上13番目の年少V。身長150センチ。現在ツアーで最も小さなプロがでっかい勲章を手にした。

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黄金、ミレニアム…。昨年2月、山下を取材した時に相談した。「君らの世代は、何やろう?」。18歳以上なら高校生でも受験可能となった19年のプロテストで同学年の笹生優花、西郷真央と一緒に合格。“高校生プロ”と話題になった。

「何でしょうね? でも、こないだ誰かが“プラスチック世代”って言うてたらしいです。数が少ない、誰もおらんって」と爆笑しながらアイデアをくれた。

いくら何でもそれはない。01年度生まれと来れば21世紀か…。「じゃあやっぱり“新世紀世代”かな。“世”がダブるけど」と言うと「そうですねえ…」と気のない返事が返ってきた。

たった3人だ。しかし笹生の2勝に加え、山下も勝った。西郷も未勝利とはいえ賞金ランク20位。新世紀が正解かどうかはともかく、間違ってもプラスチックではない。【加藤裕一】