前週の女子ツアーで初優勝した山下美夢有の弟でアマチュアの山下勝将(18=近大1年)が2アンダー、69で4打差24位につけた。

初出場のツアー競技でスタート1番パー5をイーグル逃しのバーディー発進。「すごく緊張しました。イーグルパットは手が震えてました」という。

姉の優勝に「めっちゃ刺激になりました。僕も今大会で上位に行かないとと思っています」という。姉がブレークする予感はあった。「近いうちに優勝するやろうと思ってました。ヤマハ・レディースで稲見さんに最終日逆転されて、家に帰ってきた時、めっちゃ悔しそうでしたから」。

1学年上の姉の背中を追って、同じ大阪桐蔭高に進んだ。身長150センチと現在のツアーで最も小さな姉と同じで? 山下も163センチ、72キロと小柄。飛距離もドライバーで平均270ヤードと飛ぶ方ではなく、この日は同組の飛ばし屋C・キムに「最後なんか50ヤード置いていかれました」と笑う。

それでも、揺るがぬ気持ちの強さは姉と似ている。「自分のやることをするだけ。姉とプレースタイルは似ていると思います」。アイアンショットの切れ、精度、アプローチなど小技で勝負する。【加藤裕一】