日本ゴルフツアー機構(JGTO)など大会サイドは、体調不良で第2ラウンド(R)開始前に棄権した岩本高志(46=K,s GOLF LOUNGE)がPCR検査で新型コロナウイルスの陽性判定が出たと発表した。岩本はこの日朝の検温で37・8度あり、抗原検査で陽性判定が出た後に、病院でPCR検査を受けていた。

大会側は岩本と一緒に第1Rを回った大槻智春、市原弘大、両選手のキャディーに抗原検査を実施し、陰性判定が出たことなどで第2Rに続き、最終Rも両選手のプレーを認め、予定通り最終日も実施する。

大会側は所轄保健所の指導を受けるため連絡を入れたが、現時点で濃厚接触者の有無の連絡はまだ受けていないという。

JGTOの浦山豊競技運営部部長によると、国内ゴルフでコロナ禍のトーナメント実施のガイドラインを定めるJGTO、日本女子プロゴルフ協会、日本プロゴルフ協会など国内5団体が、4月23日にトーナメント中の事例に対応する方針を話し合ったという。

同部長は「(多忙な)保健所からの判定がなされる前に(大会運営サイドで)判断するための話し合いです。今回は過去(東建ホームメイト杯)の事例で陽性判定者の同伴競技者が濃厚接触とされていないことや、同伴競技者に暫定的とはいえ抗原キットにより陰性判定が出たことで(協議続行可能と)判断しました」と説明した。