女子ゴルフの今年最初の国内メジャー、ワールド・サロンパス・カップ(6日開幕)に向けて、賞金ランキング2位の古江彩佳(20=富士通)は4日、会場の茨城GCで、インコースの9ホールをラウンドするなどして調整した。

2日まで千葉・浜野GCで行われたパナソニック・オープンは、最終日に首位から出たが5つ落として10位に終わった。「終わった時は悔しかったですけど、仕方がなかったかなと。また次、頑張りたい」と、すでに切り替えている。

連戦だが休みはなく、茨城入りした3日にすでに、会場の茨城GCを18ホールを回った。「昨日(3日)はすごく疲れていたけど、寝て、もう大丈夫」と、笑いながら回復力の早さをアピール。コースの印象については「距離がすごく長い。グリーンもすごく速い。慎重にいきたいなという感じはした。我慢の方が多いのかな」と、4日間大会を想定した。

3日(日本時間4日未明)に発表された最新の世界ランキングは24位で、25位の渋野日向子を抜き、畑岡奈紗の11位に次いで日本女子2番手に浮上した。各国2人に出場権が与えられる、東京五輪代表圏内に再浮上。代表争いは6月28日に発表される世界ランキングまで続くだけに「まだ、これで終わりではないので、そこは安心しないでやっていきたい。自分は(目の前の)試合を頑張るだけ」と、表情を引き締めて話した。

一方で「出たいという意識はあります」と、出場への意欲は隠さなかった。4月26日には都内の国立スポーツ科学センターで、メディカルチェックや、日本代表の公式ウエアやスーツなどの採寸を行ったことも明かした。「ウエアの採寸をした時に、そこに(公式ウエアなどの)実物があるので『かっこいいな』という、あこがれはあります」と、気持ちも高ぶってきた。

この日は、今大会の予選ラウンド2日間を、賞金ランキング1位の小祝さくら、3位の稲見萌寧という、今季1億円超えの3人で回ることも発表された。今年に入って小祝は2勝、稲見は4勝もしている中、自身は最近4戦連続トップ10入りながら、今年未勝利だけに「今年勝っている人と回れるのは、技術を見られるし楽しみ。競い合えるかどうか分からないけど、同じように上がっていければいいかな」と前向き。勢いのあるプレーを身近で感じ、自身の勢いに変えたい考えだ。

◆女子ゴルフの東京五輪代表選考 6月28日付の世界ランキングに基づく、五輪ランキングで出場60人が決まる。各国上位2人に出場権が与えられ、五輪ランキング15位以内に3人以上いる国は、最大4人まで出場権を得る。3日付最新世界ランキングで日本勢は畑岡の11位が最上位で、出場が確実視されている。24位古江、25位渋野の2番手争いに、今年4勝で猛追する32位稲見が加わる展開。日本勢5番手の笹生は、母の母国フィリピンで1番手。東京五輪にはフィリピン代表として出場する意向を示している。