女子ゴルフの今年最初の国内メジャー、ワールド・サロンパス・カップ(6日開幕)に向けて、吉田優利(21=エプソン)が4日、会場の茨城GCでアウトコースの9ホールをラウンドするなどして調整した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今大会は昨年中止となり今年が2年ぶりの開催。吉田は19年の前回大会に、アマチュアとして出場して4位だった。その時と同じコースとあって「今日もハーフを回ったけど、イメージも良くて、特にグリーンがきれいで速いので、自分の好きなグリーンだなと思いました」と、好印象を口にした。

前回大会の印象が強いだけに「自分の中で1番思い出深い試合なので、どうしても気合が入るというか、いつもより気持ちが引き締まっています」と、力強く話した。

同じ00年度生まれ「ミレニアム世代」の古江彩佳、西村優菜、さらにはプロ入り同期で1学年下の01年度生まれ「新世紀世代」の笹生優花、山下美夢有もツアー優勝。焦る気持ちが出てもおかしくないが「優勝するのは簡単じゃなくて難しい。これだけ出ていて1人しか優勝できないので、本当にすごいことだと思う。私もチャンスが来れば狙っていけばいい。今は純粋にゴルフがうまくなりたくて、もちろん勝ちたいけど、ゴルフとと向き合うのがすごく充実している」と、晴れやかな表情で語った。

また、データを重視し、プレーに活用しながら成長を目指していることも明かした。成長を感じる場面を問われると「スコアが良くなるのは大前提ですが、自分が狙ったところに打てるか、狙った高さと軌道が合ってきたか、パットのラインも転がりがまっすぐか。1日0・3打変われば、4日間で1・2打変わる。そういう細かい部分にフォーカスを当てて、上達を目指しています。高校生の時からデータでフィードバックしてきた。計算も得意なので、自分がどこがうまくなればスコアが伸びるのか数値化すると分かりやすいので、データを取り入れている」と、熱く語った。

計算が得意な点については「暗算しながら、お金を使いすぎないようにしています」と、笑いながら付け加えていた。