女子ゴルフの3日付最新世界ランキングが発表され、古江彩佳(20=富士通)が渋野日向子(22=サントリー)を抜き、東京五輪代表圏内の日本勢2番手に再浮上した。日本勢トップの畑岡奈紗が11位で、古江は24位、渋野は25位。現状で日本女子は2人までが五輪に出場できる中、昨年12月7日付以来、約5カ月ぶりの序列となった。

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渋野は4位に入った全米女子オープン直後の昨年12月14日付以降、守っていた世界ランキング日本勢2番手から陥落した。シンガポールで行われた前週のHSBC女子世界選手権は出場69人中67位。第3ラウンド後には「なかなか手に負えない感じ」と、復調の兆しが見えないことを嘆いていた。今年に入って国内ツアー4戦は全て予選を通過したが最高11位。米ツアー3戦は最高33位と、目立った成績を残せていない。

今後は五輪代表決定直前に行われる、全米女子プロ選手権まで米ツアー参戦を計画している。その間、メジャー2試合と、今週のホンダLPGA(タイ)など数試合に主催者推薦で出場予定。シード権を持つ日本と同じように、毎週試合に出られると約束されてはいない状況だが、米ツアーは世界ランキングを左右するポイントが多く付与される。特にメジャーで好成績を残せば再逆転の可能性は十分あるといえそうだ。

◆女子ゴルフの東京五輪代表選考 6月28日付の世界ランキングに基づく、五輪ランキングで出場60人が決まる。各国上位2人に出場権が与えられ、五輪ランキング15位以内に3人以上いる国は、最大4人まで出場権を得る。3日付最新世界ランキングで日本勢は畑岡の11位が最上位で、出場が確実視されている。24位古江、25位渋野の2番手争いに、今年4勝で猛追する32位稲見が加わる展開。日本勢5番手の笹生は、母の母国フィリピンで1番手。東京五輪にはフィリピン代表として出場する意向を示している。