女子ゴルフの今年最初の国内メジャー、ワールド・サロンパス・カップ(6日開幕)に向けて、今年4勝と好調の稲見萌寧(21=都築電気)が5日、会場の茨城GCで、インコースの9ホールをラウンドするなどして最終調整した。練習ラウンドは、原英莉花、高木優奈と一緒に、笑顔を交えて回った。

前週のパナソニック・オープンでは、最終18番パー5でのボギーが響く形となり、優勝した上田桃子とは1打差で3位だった。それでも、すでに切り替えている様子。アウトコースの9ホールを回った前日4日と合わせ、練習ラウンドは不調だったというが「いつも練習ラウンドは調子が悪いので。試合にならないと分からない。いつも不安なので慣れている」と、好調の最近と変わらない調整ができたと前向きにとらえた。

これまで、国内メジャータイトルへの意欲を示していたが、この日は一転して「試合は試合。どの試合も変わらず同じ気持ちでやっています」と話した。国内メジャーで勝つと3年のシード権を得られるが「3年シードは魅力ですが、今知りました」と、特別視していないことを裏付けるように話した。

それでもメジャー女王については「4日間の試合で勝つというのは、本当に実力のある選手にしかできないと思っている。それを全て含めて、かっこいい」と、特別な存在との認識も示した。今年8戦目で4勝目を挙げたフジサンケイ・レディースの時点では、勝率5割。今大会に勝っても再び勝率5割に戻るが「まだ10試合目だから勝率が高い状態でいられる。この先も5割はきついと思う」と、最後まで冷静に話していた。