菊地絵理香(32=フリー)が、5バーディー、1ボギーで68の好スコアでホールアウトした。ホールアウト時点で首位。4年ぶりのツアー4勝目、国内メジャー初優勝を視界にとらえる好発進となった。

3番パー4でボギーが先行したが、終わってみればボギーはこの1つだけだった。直後の4番パー4で第2打を70センチにつけ、最初のバーディーを奪ってバウンスバック。イーブンパーで後半に入ると、13番パー3でティーショットを2メートルにつけてアンダーパーに突入した。15番からは3連続バーディー。16番パー4では9メートルのロングパットを沈め、17番パー3はティーショットを70センチにつけた。好調なショットに引っ張られる形で、グリーン上でもさえを見せた。

ホールアウト後は「目標は3アンダーだった。前半が終わってイーブンだったので、2アンダーに気持ちを切り替えていた。4アンダーはかなり上出来」と、納得の表情で振り返った。「ショットの感触は、すごくいい。アイアンの音も良くて、自分の中でいいイメージで打てる」と手応え十分。技術面に加えて「朝まで雨が降っていて、グリーンがしっかりと止まると思っていたので、ピンを狙って突っこんでいいのかなと思っていた」という、豊富な経験に裏付けられた判断力で、好スタートに結びつけた。

前週の国内男女ツアーは「私も乗っかりたい」という、良い流れを感じる結果だった。男子で6年ぶりに優勝した岩田寛のバッグを担いだのは、一昨年12月に結婚した夫でプロキャディーの新岡隆三郎さん。最終日の夕食には、新岡さんの好きな赤ワインを用意し、帰宅後に祝福した。さらに女子では2学年上で尊敬する上田桃子が優勝。「プロに入ってからずっと、向上心と情熱がずっと、すごく高い位置にあり続けられるのは見習わなければという気持ちにさせてもらえる。桃子さんが第一線で頑張っているので、何かを言い訳にしちゃいけない、私もまだまだ頑張らなきゃいけない気持ちにさせてもらえるので、すごくありがたい存在」。今大会に向かう気持ちを後押ししてもらった。

今大会は原英莉花が、不動裕理に次ぐ2人目の国内メジャー3連勝を達成できるかなどに注目が集まる。だが国内メジャーには縁こそないが、随所で活躍してきた10歳年上の「エリカ」も存在感を発揮。国内メジャーならではの難度の高いコースセッティングも歓迎で「もっともっと難しいセッティングになるとワクワクして楽しくなる。明日(第2ラウンド)からも楽しみ。(優勝は)まで全然考えていないけど、久々にショットの感触、パットの感触とスコアが一致してくれた」と笑顔。まだまだ伸ばし続ける予感を漂わせていた。

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