東海大熊本星翔を今春卒業しプロを目指す中道ゆい(18=チェリー宇土)が通算4アンダーで暫定首位に立った。雨でスタートが約3時間遅れるコンディション不良の中で、アプローチ、パッティングがさえ「記憶にない」というノーボギー。1次予選で2位通過したプロテストの2次予選(5月下旬)を控え優勝で弾みをつける。なお、日没サスペンデッドで19組56人がホールアウトできず、予選通過者決定は今日13日の最終日に持ち越された。

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初日パーで3位タイ発進の中道が、底抜けの明るい性格で悪天候を吹き飛ばし、通算4アンダーで暫定首位に躍り出た。

雨のコンディション不良でスタートが約3時間遅れたが「雨は好きで気にならない。風も好き。みんな(球数を)打っていたが耐えるのは好きです」と、逆境も味方につけた。

誰もが苦戦する中で、インスタートの16番パー4から2連続など3バーディー、ノーボギーで折り返し。後半も1バーディー、ノーボギーで「アプローチ、パッティングが良かった。ノーボギーは記憶にない。高麗グリーンで難しく距離も長いコースで、雨の中で100点」と、会心の68に胸を張った。

経験が生きている。4月の「KKT杯バンテリン・レディスオープン」でツアー初挑戦。予選落ちも「気持ちの切り替え方やミスしても焦らないことを学んだ」と言い、同組でラウンドした申ジエやイ・ボミのプレーから学び役立てた。

最終日へは「優勝したいです。いい成績を残し(プロテストに)いい感じで行きたい」。現在受験中のプロテスト合格へ弾みをつける。【菊川光一】

◆中道ゆい(なかみち・ゆい)2002年(平14)11月28日生まれ。熊本県出身。ゴルフは小3で始める。主な成績は18年全国高校選手権83位タイや九州高校選手権春季大会2位など。ドライバー平均飛距離は250ヤード。得意クラブは8番アイアン。ベストスコアは69。157センチ。血液型はA。

〈通算3オーバーと踏ん張った熊本国府3年の竹原〉雨で距離感が合わなかったがアプローチで寄せ、大きくたたかなかったのが良かった。優勝を狙っています。

〈通算1オーバーでプロテスト受験中の岩切〉安全にパーオンできればと思い回った。耐えられたと思う。最終日はアンダーで回りたい。ボギーを打たないゴルフを心がけたいです。