午前組がプレーを終え、日大2年のアマチュア、杉浦悠太(19)が4アンダーで単独首位に立っている。

インの10番からスタートし、11番パー5で4メートルのパットを決めバーディーを奪うと、15、18番でもバーディー。前半を33で折り返すと、後半も2バーディー、1ボギー。5バーディー、1ボギーの68で回った。

今年、台頭著しいアマチュアの実力者の1人。日本ゴルフ協会のナショナルチームでも実績を上げ、昨年プロ転向した金谷拓実や、同じアマの中島啓太(日体大)らと競い合う。「アマでも上位で優勝争いできる。先輩たちが優勝争いをしているので、自分も負けないで優勝争いしたい」と話す。

ナショナルチームでは、畑岡奈紗や金谷拓実らを育てた名伯楽ガレス・ジョーンズ・ヘッドコーチの指導を受け、試合前の準備の大切さを学んだ。

この大会の2週間前には、同チームの中島啓太や今大会にも出場している米沢蓮(東北福祉大)と3人で会場となる相模原をラウンド。「グリーンやフェアウエーでも外してはいけないところを、ヤーデージブックに記録して、みんなで共有した」という。

事前の準備のおかげで「ショットが外してはいけないところに、ほとんど外さなかった。グリーンを外したときもアプローチが楽なところにいった」と手応えを口にした。

17年、18年と石川遼が若手育成のために開催したジュニアの大会に優勝。「石川さんのおかげでアマチュアでプロの試合に出る機会を与えてもらい勉強になった」という。

石川も「(ショットが)曲がらない選手。5年ぐらい前に見たときは、飛距離がなかったが、その正確性を保ったまま飛距離が伸びている。実力は十分にある。レベルとしてはプロの中でもトップクラス。あとは経験を積んでいけば。この先が楽しみ」と期待を寄せた。

杉浦の目標も「優勝」だ。アマチュアが上位でプロを驚かせるどころか、優勝をねらってプロツアーに挑戦してくる。女子ツアーと同じように、男子ツアーもそんな時代に入ってきた。