優勝した4月のマスターズ以来、今大会で約1カ月ぶりにツアー復帰した松山英樹(29=LEXUS)は、5バーディー、3ボギーの70で回り、通算6アンダー、138と2つ伸ばし、53位で決勝ラウンド進出を決めた。首位のサム・バーンズ(米国)とは11打差となっている。

前半は出入りの激しい展開となった。出だしの10番パー4で、2・5メートルのパーパットを外してボギー発進したが、11番パー4でバウンスバック。3メートル余りのパットを決めて最初のバーディーを奪った。続く12番パー5は、第3打のアプローチを1メートル余りに寄せて連続バーディーとすると、その後はボギーとバーディーを繰り返した。18番パー5で、1メートルのバーディーパットを楽々決め、バーディーを先行させて折り返した。

後半は一転してスコアに動きが少なく、我慢の展開となった。3番パー4では、2・5メートルのバーディーパットがカップに蹴られ、天を仰いで悔しがった。6番パー4で、残り67ヤードからの第2打を60センチにピタリと寄せてバーディー。後半はこのバーディー以外、残る8ホールは全てパーだった。 

現地時間午前スタート組で回り、同午後スタート組など半数以上の選手がホールアウトしていない時点では、カットラインを2打上回っていた。だが、終わってみれば予選通過ギリギリのスコアだった。

松山もホールアウト時点で「予選を通ることを祈っておくだけ」と、当落線上となることは想定していた。それでも「準備はしておきたい」とも付け加えており、決勝ラウンドでの巻き返しに備えていた。