星野陸也(25=フリー)が、4バーディー、1ボギーの69で回り、たた1人2ケタの10アンダー、206で単独首位に浮上した。

強風と硬いグリーンに苦しみながら、前半を3バーディー、1ボギーとし首位に立つと、後半は最終18番パー5で2オン、2パットでバーディー。2位の時松隆光、浅地洋佑に2打差をつけた。

後半はピンチの連続だった。10番のティーショットを右の林に入れるなど、13番、14番、16番、17番とボギーを打ってもおかしくない状況をパーでしのいだ。苦しんだ先の最終18番で最終日につながるバーディーを奪った。「今日は風が強かったが、自分の中ではナイスプレー。後半耐えて、最後にご褒美がきた」と喜んだ。

来週の全米プロ選手権に出場するため、17日に渡米。その後は、米国で全米オープンの最終予選会に出場する予定もあるため、今月末開催の全英オープン国内最終予選、ミズノ・オープンは欠場。また、6月3日に地元・茨城で開幕のツアー選手権森ビル杯も欠場予定だ。全英オープン出場にはこの大会の優勝が最後のチャンスとなるため、「絶対優勝したい」と強い決意で臨んでいた。

勝てば、賞金ランクでも首位浮上が確実。東京五輪への出場へ向け、世界ランクアップのポイントも稼ぐことができる。「来週全米プロ選手権へ行って、その後の試合は出られない。今週優勝してしっかり稼いで、ポイントも稼ぎたい」と決意を口にした。【桝田朗】