今大会初優勝を目指す石川遼(29=CASIO)は、5バーディー、4ボギーの70でホールアウトした。最終組が前半9ホールを終えた時点で21位につけている。65の6アンダーでホールアウトした暫定首位の竹谷佳孝とは、5打差となっている。

前半は出入りの激しい展開となった。2番パー5で、フェアウエーからの第3打を1メートル余りに寄せてバーディーを先行させた。国内男子ツアーとしては約1年半ぶりに、ファンを入れての開催で「ナイスバーディー!」の声援に、キャップのツバに手をかけて応じた。だが5番パー4で第3打のアプローチが傾斜で戻されると、8メートルも残ったパーパットを決められずにボギー。そこからはバーディーとボギーを繰り返して折り返した。

後半は14番をボギーとし、初めてオーバーパーに後退した。だが16、17番で連続バーディーを奪うと、18番もしのいでパーをセーブし、アンダーパーで第1日を終えた。「上がりの3ホールはよかった。(バーディーを)取れるところ、チャンスがあるところは非常に少なくて、そこでピンチみたいになっていたので、かなり苦しかった。最後は何とか戻すことができたのでよかった」と振り返った。

今大会後は、全米オープン(17~20日、米カリフォルニア州)への出場を予定している。この日、新たに2番アイアンと7番ウッドを投入したが、その狙いについて報道陣に「全米オープンを見据えてか」と問われると「そうですね」と即答。「2本とも感触をつかめつつあって、2番アイアンの方がスムーズにいい仕事をしてくれています。7番ウッドもラフから右に行くミスはあったけど、左には行っていないので、そこはいい材料。7番ウッドは4番アイアンと同じ飛距離。2番アイアンと5番アイアンが同じ飛距離」と話した。第2ラウンド以降に向けては「確実に明日(第2ラウンド)は修正したい」と前を向いた。