渋野日向子(22=サントリー)は1バーディー、6ボギーの76と崩れ、通算7オーバー、149でホールアウトした。午前組でのラウンドため、午後組の結果次第で順位は変動するが、同時点では予選落ちの可能性が濃厚となっている。

この日は9番からスタートし、インからアウトへと回る形でラウンド。霧のかかる中で2オーバーから出た渋野は1ホール目をパー発進としたが、続く10番でボギーをたたくと、12番でも約2メートルのパットを外して2つ目のボギー。パー3の15番で約2・5メートルを沈めて第2ラウンド唯一のバーディーを奪ったが、この日はパッティングに苦しみ、その後も4つのボギーをたたいてスコアを落とした。

渋野は「スタートから良いショットでスタートできてバーディーを決めたかったですが、なかなか流れをつかむことができずに最後まで終わっちゃった感じです」と振り返った。

この日はほとんどのホールのティーショットでフェアウエーをキープしつつも、パッティングに苦しんだ。「どれか1個入ってくれたらなと思っていましたが、なかなか入ってくれなかった。ショットがいい分、より悔しいというか。どうにもできなかったのがすごく悔しいです」と唇をかみ、「入らなかったパットは全部自分の責任というか。ミスパットばかりだったので。自分に腹が立ちますし、ラインの読み間違いだとまだいいんですけど、いろいろ積もり…という中で回っていました」と話した。

その中で第1ラウンドから安定していたショットについては「個人的にショットの感じはすごくいいですし、パットが入らなかった中でもいいショットが打てていた」と手応えも口にした。それだけにパッティングの不調が悔やまれるラウンドとなり「距離感が合っていた中で、それがスコアにつながらないなというのがここ最近続いていたので。悔しいです」と繰り返した。

今月末の世界ランキングを基に日本人2番手までが選出される東京オリンピック(五輪)代表争いも佳境に入っており、渋野は現在4番手。残る試合出場は現状では同じくメジャーのKPMG全米女子プロ選手権のみとなっており、今大会で予選落ちとなれば、同争いでも苦境に立たされる可能性が出てきた。最後にこの2日間の感想を問われた渋野は「悔いの残るラウンドしかやっていない感じではあるんですけど、自分のいいところはしっかり吸収して、悪いところは直していけるようにしていけたら」。取材対応後には現地ファンの写真撮影などにも気丈に応じ、2日間のラウンドを終えた。