新世紀世代の笹生優花(19=ICTSI)が女子ゴルフのメジャー、全米女子オープン選手権を史上最年少の「19歳351日」で優勝した。連続ダブルボギーによる首位と6打差をはねのけ、通算4アンダーでもつれた畑岡奈紗との「日本人同士のプレーオフ」を制した。

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畑岡は68と伸ばして首位に並ぶも、プレーオフの末に笹生に敗れてメジャー初優勝を逃した。米ツアー本格参戦5年目での悲願達成を阻んだのは、くしくもジュニア時代からしのぎを削ってきた笹生となり「簡単に勝たせてくれないなとは思っていた。ピンチが続く中でも諦めずにプレーができたし、優花ちゃんの攻めのプレーがよかったと思います」と素直にたたえた。

首位に6打差から発進し、前日に「このコースならいける」と口にした通りの追い上げを見せた。後半以降はスコアを確認しながらプレーしていたと明かし「攻めていくしかないなと13番あたりから思っていた」。最終18番のバーディーパットを決めていれば優勝をつかんでいた可能性が高かっただけに「本当だったらプレーオフにならずにいきたかった」と本音も。この悔しさを今後の糧にする。