男子ゴルフのメジャー、全米オープン開幕前日の16日(日本時間17日)、今年のマスターズ王者松山英樹(29=LEXUS)が、会場の米カリフォルニア州トーリーパインズGCで会見した。

同GCでは例年1月、米ツアーのファーマーズ・インシュアランス・オープンが行われる。コースそのものは特徴を把握しているが「1月に比べたら、芝質が違うなという印象と、グリーンが少し硬くなっているので、とてもタフな戦いになるんじゃないかなと思っています。毎年1月にプレーしているのとは、わけが違うと思うので、本当に警戒して打たなければいけないところが多い」と話し、メジャーならではの難度の高いセッティングを痛感している様子だった。

前週は試合出場がなく、62位に終わったメモリアル・トーナメント以来、2週間ぶりの実戦となる。メジャー優勝を経験したからこそ「やっぱり、一打一打がすごく大事になる。一打、ティーショットをミスすれば、その後は頑張ってフェアウエーに出したり、ボギー以上にならないように攻めるのが、すごく大事になってくる戦いだと思う。そこをしっかりと冷静に判断できるようにしたい」と、以前にも増して、一打の重みを感じている。

会見では「うれしい誤算」と、マスターズ優勝後にさまざまなオファーがあったことをにおわせた。その上で「この試合もそうですけど、毎試合毎試合頑張っていって、もっとそういうことが増えるように頑張りたい」と、力に変えていた。

マスターズ後は、出場3戦でメジャーの全米プロ選手権の23位が最高だが「いいプレーができればチャンスがあると思いますし、3日目が終わって、チャンスがある位置で終われるように頑張りたい」と、男女を通じて日本人初のメジャー2勝目を狙っている。「これから先、もっともっと頑張って、もっといいプレーヤーになって、優勝もたくさんしたいですし、それができるように頑張りたいという気持ちしかない」。今大会を皮切りに、米ツアーで優勝を積み重ねるつもりだ。