女子ゴルフの古江彩佳(21=富士通)が17日、東京オリンピック(五輪)代表争いの生き残りもかけて臨むニチレイ・レディース(18日~20日、袖ケ浦CC新袖C)の開幕前日会見に出席し、あらためて意気込みを語った。

古江は「しっかり上位で争えたらベストかなと思います。自分のショットに集中してできたら」と力を込めた。東京五輪代表は今月28日時点での世界ランキングを基に、基本的に各国上位2人までが選出される。代表決定までの国内大会は今大会含め残り2試合。現在の日本人1番手は米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗、2番手は古江と同じく国内ツアー専念の稲見萌寧で、古江は現在3番手。世界ランキングのポイント差でみると畑岡はほぼ当確。事実上、最後の1枠を古江と稲見で争う構図となっており、今回の結果次第では古江が代表争いから脱落してしまう可能性もある。

今大会は初出場で、この日は午前中から18ホールを回って入念にコースを確認。ハーフの9ホールで終える選手が多い中、普段から初見のコースは練習ラウンド2日間をともに18ホールずつ回っており「ちゃんとコースを覚えるようにしています。調子自体は悪くはないかなという感じ。グリーンがすごく小さくて、パー5が短いホールが多いのかなと思うので、そこでバーディーをしっかりとっていけたら」。東京五輪代表争いのライバルは稲見のほか、来週のメジャー、全米女子プロ選手権での大逆転を狙う4番手の渋野日向子もいる。古江にとってはまずは今大会で好成績を残し、望みをつないでいきたいところだ。【松尾幸之介】