4月のマスターズに続くメジャー2勝目を狙う松山英樹(29=LEXUS)は、3バーディー、1ボギーの69で回り、2アンダーでホールアウトした。

日没サスペンデッドで、67でホールアウトしたラッセル・ヘンリー(米国)、16ホールを終えて4アンダーとして第2日に持ち越したルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)の暫定首位2人とは2打差で、暫定5位につけた。

アウトコースからスタートし、3番でバーディーを先行させた。1、2番と連続パーで迎えた3番パー3。ティーショットをグリーン手前でワンバウンドさせて3メートルにつけると、しっかり打ってバーディーパットを決めた。

その後、3連続パーで迎えた7番パー4で、不運なボギーに見舞われた。グリーン手前からの絶妙なアプローチは、カップに一直線。チップインバーディーとなりかけたが、カップの右ふちに当たり、クルッと半回転して大きく蹴られた。1メートル余り残ったパーパットを決められなかった。

後半に入るとすぐに、10、11番で連続バーディーを奪った。10番パー4は、第2打を2・5メートルにつけてバーディー。続く11番パー3では、15メートルのバーディーパットを沈めた。昨年の今大会でメジャー初優勝を飾ったブライソン・デシャンボー、昨年の全米アマチュア選手権王者のタイラー・ストラファシ(ともに米国)と回る注目組で、大勢のギャラリーに囲まれる中、歓声に右手を挙げて応えた。

最終18番で50センチのパーパットを打つ直前に、サスペンデッドを告げるホーンが鳴った。ホーンが鳴った後も、そのホールを終えるまではプレーできるため、パーパットを沈め、第2日に持ち越すことなくホールアウトした。第1日は濃霧のため、全組のスタート時間が約1時間半遅れていた。

ホールアウト後は「本当にいいプレーができたなという感じですね。パットが途中から良くなったので、不安なく、ミスしても自信を持って打てたのでよかったかなと思っています」と、納得の様子だった。午後スタートとあって、グリーンが乾いて硬くなるなど、コースコンディションは良好とはいえなくなっていた。「(グリーンは)硬いのか、止まるのかよく分からなかったですけど、まあ、最後は(サスペンデッドで持ち越すことなく)終われてよかったなという感じです」と笑顔で話した。