5位で出た松山英樹(29=LEXUS)は、2バーディー、3ボギー、2ダブルボギーの76で回り、通算3オーバー、145と5つ落としてホールアウトした。

首位のリチャード・ブランド(英国)とは8打差の61位。60位タイまでのカットラインを下回ってのホールアウトとなった。ただ、午後組がスタート前で、高難度のセッティングのため、カットラインが下がると想定され、予選通過は有力となっている。

インコースの前半は、出だしから4ホールで一気に6つ落とした。10番パー4で痛恨のダブルボギー発進。第2打をグリーン奥の深いラフに打ち込むと、ラフから思うようにボールを上げられず、脱出に3打を要した。第5打でようやくグリーンに乗せ、第6打でカップイン。険しい表情を見せた。ラフに入れた第2打を打った直後には、波乱を暗示するように、ズボンのベルトのバックルに不具合まで起きていた。スタートホールで、2アンダーで終えた第1ラウンドの貯金を、いきなり使い果たしてイーブンパーとなった。

続く11番パー3は、ティーショットをギャラリーのいる左サイドに外すなどしてボギーとした。前日17日の第1ラウンドでは連続バーディーを奪っていた、10、11番で3つ落とした。

悪い流れは止められず、難度の高い12番パー4で、再びダブルボギーをたたいた。第2打でラフに打ち込むと、第3打はグリーン手前までしか運べなかった。グリーン外からパターで打った第4打は1・5メートルもカップをオーバーし、ボギーパットも決められなかった。13番パー5も、1メートル余りのパーパットを外してボギー。順位はスタート時点の5位から、一気に89位へ。カットラインを大きく下回る位置まで急降下した。

それでも14番パー4で、第2打を2メートルにつけてバーディーを奪うと立て直した。15番からは3ホール連続でパーをセーブし、18番パー5で再びバーディー。2オンから長いイーグルパットを30センチに寄せ、楽々と1つ伸ばし、一時の4オーバーから2つ取り返して折り返した。

復調気配が漂う中で後半に入ったが、2番パー4でティーショットを曲げてボギーをたたいた。出入りの激しかった前半とは対照的に、後半は2番以外は全てパーだった。ホールアウト後は「流れが悪かったといえばそれまでですけど、なかなか自分が思ったショット、パットが打てずに過ぎていって、何とか持ち直しそうだなと思ったところでミスが続いた」と、1日を振り返った。

メジャー2勝目からは大きく後退した。だが「明日(第3ラウンド)も、たぶんできると思うので、8打か9打か(首位との)差は分からないですけど、昨日(第1ラウンド)みたいに、いいプレーができれば、まだチャンスはあると思うので頑張りたいなと思います」と前を向いて話した。決勝ラウンドでの、大逆転優勝だけを見据えていた。