渋野日向子(22=サントリー)が、東京五輪出場権獲得へ、土俵際に追い込まれた。1バーディー、5ボギーの76で回り、4オーバーでメジャー8戦目でワーストの93位発進。首位のリゼット・サラス(米国)とは9打差となった。稲見の予選落ちで、逆転での五輪出場権獲得の条件は下がったが、高いハードルであることに変わりはない。まずはメジャー3戦連続予選落ち回避に全力を注ぐ。

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ただでさえ高くはない57・1%のフェアウエーキープ率以上に、内容が悪かった。渋野はティーショットを3度もバンカーに入れ、うち2度がボギー。第2打でラフに入れたホールも相次いだ。スイング改造したショットは、距離感を合わせられず安定感を欠き、メジャー8戦目でワーストの93位発進。「もう、どうしようもならなかったというか。全てにおいて残念」と苦笑いを浮かべた。ショットも「風と仲良くなりすぎて、曲がっていっちゃう感じが多かった」と嘆いた。

もともとピンチだった五輪代表入りは、さらに厳しい状況に追い込まれた。単独5位以上が最低条件で、その順位には7打も及ばない。それどころか、70位タイまでのカットラインも2打下回っている。それでも第1ラウンドで33打を要したパットは「そんなにラインは間違っていなかった」と、復調の予感はある。メジャーでは2戦連続予選落ちとあって、まずは決勝ラウンド進出を目指す。