首位に2打差の7位から出た前回大会覇者の石川遼(29=CASIO)は5バーディー、2ボギーの68で回り、通算7アンダー、135としてホールアウト時点で3位につけている。

午前組でアウトからスタートし、5番から一気の3連続バーディーで首位へ。パー3の8番でボギーをたたいて後退したが、9番ではバンカーからの第3打でピンまで1・2メートルに寄せる絶妙なショットをみせて前半4つ目のバーディー。前日同様に前半9ホールでスコアを伸ばし、好位置につけて午後組の結果を待つことになった。

石川は「いいアイアンショットが昨日よりも少しだけ多く打てた。ドライバーは昨日の方が良かったですし、なかなか良いゴルフをさせてもらえなかった感じですかね」と振り返った。ラウンド後のオンライン会見では、これまで約10年間使ってきたパターも変更していることを明かした。今大会では2週前の全米オープンから導入した約2インチ伸びた長尺ドライバーを継続使用しているが「今の自分のアドレスにしっくりくる」とパターは逆に2インチ短くしたという。「感覚の変化は年齢と共に変わっていくものだなとつくづく思う」と節目の30歳を前にした決断。ドライバーも含め、手応えについては「まだまだなところもある。成長していきたい」と語った。

前回覇者として、好位置で決勝ラウンドを迎えることが濃厚となった。史上9人目の連覇もかかる大会。3日目以降へ向けては「天候次第ですが、あと2日間でもう4アンダーずつというのは1つのラインになる」と目標を口にした。その上で、それ以上のビッグスコアを積極的に狙っていくことも誓い「まずはショット、そこを良い内容で2日間プレーできるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。【松尾幸之介】