12位から出た森田遥(24=新英ホールディングス)が、6バーディー、2ボギーの68で回り、通算7アンダー、137でホールアウトした。最終組が前半9ホールを終えた時点で、8アンダーでラウンド中の西村優菜と1打差の2位となっている。

出だしの1番パー4で、いきなりアクシデントに見舞われてボギーをたたいた。ティーショットをバンカーに入れると、そのバンカーにはくっきりと、大量のカラスの足跡が…。ボールは溝にはまったような格好となった。「朝一番で競技委員の人を読んで聞いたんですけど、フェアウエー以外はそのまま打ってくださいとのことで、やむを得ず出すだけ。3本足の足跡が、がっつりとバババッとあって、その中に入っていたんですよ。埋まっちゃいました。最初は鹿かなと思ったけど、3本だったのでカラスだなと。昨日(第1ラウンド)の出だしも(4ホールで)3ボギーだったので『またか』と思いながらやっていました」。4つ伸ばしたホールアウト後だからこそ笑ってふりかえったが、その時はショックを受けていた。

それでも、1番は最終的に「ナイスボギーという感じでした」と、ダブルボギーも脳裏によぎる、2メートルのボギーパットを決めて、悪いイメージを払拭(ふっしょく)した。すると4ホール連続パーの後、6番からは4連続バーディー。実はツアー唯一の優勝は、北海道で行われた17年の北海道meijiカップ。それだけに「北海道に良いイメージはあるか」と問われると「あります! (北海道特有の)洋芝も結構好きです。コースもきれいで、グリーンの延長という感じですね」と、声を弾ませていた。

決勝ラウンドに向けては「明日こそは、スタートダッシュでつまずかないようにしたい」と、冗談交じりに話す姿に、心身の充実ぶりをうかがわせた。