2週連続優勝を狙う稲見萌寧(22=都築電気)が首位と3打差3位、好位置で滑り出した。

「風もあって、雨もあって、ティーショットを打ちにくい時もあったけど、うまくパーでしのげた。それなりに良かったかなと思います」と3アンダー、69のラウンドを笑顔で振り返った。

ボギーなしに意味がある。「天気が悪いときは、耐えるのが大事」という。9番パー4で第1打が風の影響も受け、左ラフへ。第2打はグリーン左手前のバンカーに打ち込んだ。ピンまで35ヤード。奥には池がある。「何かわかんないけど、イメージが出た」。キャリーで30ヤード先に落とし、ピン50センチにつけた。10番も35ヤードのアプローチを1メートルに寄せ、11番は10ヤードのチップショットを30センチへ。中盤の我慢どころを見事にしのぎ、流れを失わなかった。

同組だった渋野に対する思いもある。

「私は(年下だが)“しぶこ”と呼んでますが、すごい快挙を成し遂げて、大変な思いをして、その中で対応している。尊敬する部分がものすごくある。私は嫌なものは嫌というタイプだけど、彼女はどんな時も笑顔を絶やさず、プレッシャーがかかった場面で決めるときは決める。“持ってるものがすごい”なあと」

目標の通算10勝目へ。第2日はさらなる天候悪化で、より柔軟なコースマネジメントが要求される可能性もある。

「狙ったところにちゃんと打てたら、マネジメントはいらない」。

破竹の勢いを支えるショットを武器に、優勝争いを見つめていく。