同組で回った、同じ98年度生まれ「黄金世代」の渋野日向子(22=サントリー)と小祝さくら(23=ニトリ)は、渋野が4アンダー、小祝が1アンダーでホールアウトした。ともに2アンダーで折り返したが、第1ラウンドが終了し、渋野は6位、小祝は25位と後半に差がついた形となった。渋野は4バーディー、ボギーなしの68、小祝は2バーディー、1ボギーの71だった。

渋野は出だしの1番パー4でバーディー発進を切った。第2打をピン左奥2・5メートルにつけて伸ばす絶好の滑り出し。2番パー5、3番パー4も、わずかにパットが決まらなかったが、バーディーチャンスにつけるなどショットが好調気配。すると5番パー4で、第2打を3メートルにつけて2つ目のバーディーを奪った。

後半は伸ばせない展開が続いたが、17番パー4で第2打を4メートルにつけてバーディーとした。さらに18番パー5でも第3打を1メートル余りにつけて伸ばし、最後までボギーなしで回りきった。

ホールアウト後、渋野は「ノーボギーで回ったことが、すごくうれしい。ショットは若干、乱れている感じもありましたけど、その中でもちゃんと(パー)セーブできた。パッティングがすごく安定していたかなと思います」と、スコアと順位には納得した様子をのぞかせた。前週の住友生命レディース東海クラシックは、今年初のトップ10入りとなる4位。好調持続を示すように、バーディー発進となったが「いけるなっていう感じはなくて、逆にこわいなって思いました」と、かえって気を引き締めていたという。

6番からは11ホール連続パーと、耐える展開が続いた。渋野は「なかなかバーディーチャンスにつけることができなくて、かなりシビアな、長いパーパットが残ってしまうとか、神経を使うような場面が多かった分『うーん』という感じでした」と、表情を曇らせることもあった時間帯を振り返った。それだけに、上がり2ホールの連続バーディーには「しっかり取り切れたのは、すごくうれしかった。(18番は)他のパー5では、どこもバーディーを取れなかったので、うれしかったです。いい流れでは来ていると、とらえていい」と、手応えを口にした。

小祝は序盤でショットが乱れながらも、パーでしのぐ展開が続いた。3番パー4では、ラフからの第3打のアプローチが4メートルもオーバーしたが、返しのパーパットを辛うじて沈めた。すると6番パー4で5メートル余りの下りのパットを、絶妙なタッチで合わせ、最後の一転がりでカップに吸い込まれて最初のバーディー。さらに8番パー5では、第3打を2メートルにつけて2つ目のバーディーを奪うなど、ショットも復調気配を漂わせて折り返した。だが後半は、最後までバーディーを奪えず、逆に12番をボギーとして終えた。

また2人と同組で回った、19年前回大会優勝者の柏原明日架は、5バーディー、ボギーなしの67で回り、5アンダーで2位につけた。後半だけで4つ伸ばした。