33位から出た渋野日向子(22=サントリー)は5バーディー、ノーボギーの66で回り、通算4アンダーで首位に5打差の6位に浮上した。予選ラウンドは2日ともスタートでつまずいたが、予選通過で重圧から解放されたこの日は、1番パー4で約5メートルのパーパットを沈めた。この後5番パー5で第3打のアプローチをピン1メートルに寄せてバーディー。7番、9番と前半は3バーディー、ノーボギーの33で折り返した。

後半も14番パー5で第3打のアプローチをピン1メートルに寄せバーディー。予選の2日ともボギーをたたいた鬼門の17番をパーでしのぐと、最終18番では第2打を1メートルに寄せて5つ目のバーディー。多くの観衆が見守った18番ではギャラリーの大歓声と拍手を浴び、笑顔でプレーを終えた。

「昨日とはまったく別人のゴルフをすることができた。昨日のゴルフをしたことによって、今日のゴルフができた。18ホール悔いのないプレーができました」とこの日のプレーを振り返った。

1バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75をたたいた前日のプレーを振り返り、終了後の練習場で体の向きを確認。ショットはまだ安定したとは言い難いが、「今日のパッティングは100点と言えるような内容」というように苦しいところでパッティングでパーを拾い、ノーボギーにつなげた。

大たたきの後のビッグスコアで、首位とは5打差まで迫ってきた。終了時点では「現時点で5打差で(優勝は)なくはないかなと思いますけど、このコースは難しいので冷静にやらないといけない。その中で耐えて、伸ばせるところは伸ばしていければ」と自分に言い聞かせるように話していた。