今季1勝の片岡尚之(23=フリー)が8バーディー、ノーボギーで自己最高の63をマークし、通算11アンダー、131でプロ2年目で初の単独首位に立った。

普段からスイングを参考にしている東北福祉大で1学年後輩だった金谷拓実と同組で回り、リズムよくバーディーを量産。5月以来の通算2勝目を狙う。大会3連覇を狙う今平周吾(29=ダイヤ)は通算3アンダー、139の38位で予選を通過した。

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待望の2勝目へ向け、片岡が初の単独首位ターンを決めた。流れをつかんだのは出だしの1番。第2打をグリーン左のバンカーの斜面に入れ、第3打は左足上がりの難しいショットに。「手前に落として転がれば」と狙ったボールはピン横10センチで止まり、ナイスパー。「ショットが良くない中で切り抜けられて心の余裕につながりました」。直後の3番でのチップインバーディーを皮切りにバーディーを量産し、自身初のノーボギーラウンドで自己ベストの63をたたき出した。

年下の“師匠”の存在も追い風となった。予選ラウンドは東北福祉大の1学年後輩だった金谷拓実と後半戦だけで3度目となる同組に。5月の初優勝以降は不調に陥っていたが、先週大会時に金谷のスイングを撮影して体の使い方などを研究すると「すごく良くなってきた」。この日も「お手本が目の前にいて、なるほどと思いながら打っていたらすごく良かった」といい「師匠ですよ。金谷さん、さまさまです」と後輩に感謝した。

初優勝時はベテランの宮本に「ゴルフ界イチのイケメン」と語られ、サッカー元日本代表の内田篤人氏に似ていると言われたこともあるニュースター候補。残る2日間へ「緊張や不安はありますが、ゴルフが良くなってきているので、それを楽しみにしたい」と意気込んだ。【松尾幸之介】

○…片岡と同組の金谷も68と伸ばし6位で決勝ラウンドへ向かう。序盤から順調にスコアを伸ばしていたが14番でティーショットをOBとしてしまい、痛恨のダブルボギー。「それ以外はすごく良いプレーができた」と前を向いた。首位の片岡とは4打差。「グリーンが小さいので、やっぱりフェアウエーから打つことが大事かな」と基本に忠実に逆転Vを目指す。

▽7年ぶりの優勝を狙う3位につけた竹谷 パターが良くなってきた。袖ケ浦のコースの雰囲気が好き。回りやすいです。

▽3つ落として45位に後退の小平 パターが入らなかった。それ以外は特に何も変わりないです。調子は悪くないので、リズムよく回れればいいかな。