ツアー未勝利の杉山知靖(28=レイクウッドコーポレーション)が9バーディー、ノーボギーで大会記録に並ぶ62をマークした。首位に6打差の18位から通算14アンダー、199で単独首位に浮上。2015年12月のプロ転向後は目立つ機会はなかった28歳が、悲願のツアー初優勝に王手をかけた。

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杉山が優勝戦線を一歩抜け出した。安定したティーショットを武器にフェアウエーから次々とピンを絡め、前半からバーディーラッシュ。10番と17番はチップインバーディーと小技も光り、2位に3打差をつけた。レギュラーツアー未勝利ながら、7月は国内下部ツアーで優勝。ブレイクの兆しは十分で「運もありましたが、今のゴルフに手応えがある」と笑顔をみせた。

過去大会で62をマークしたのは10年の片山晋呉と池田勇太、16年の谷原秀人と小平智の4人のみ。10年は池田、16年は小平が優勝している。社員プロとして所属する神奈川・レイクウッドGCでは運営面での助言も行い、今大会でも「レストランのホールは何人で回してるかとか見てしまう」と笑う。最終日最終組は18年8月の長嶋茂雄招待セガサミー・カップ以来2度目。初Vへ「平常心で1打1打集中して頑張りたい」と意気込んだ。