渋野日向子(22=サントリー)がプレーオフの末に逆転で、19年11月の大王製紙エリエール・レディース以来、686日ぶりの復活優勝を果たした。

通算10アンダー、206で並んだ渋野、茨城・明秀学園日立高3年のアマチュア佐藤心結、木村彩子、ペ・ソンウ(韓国)の4人によるプレーオフは、2ホール目に突入した。プレーオフは18番パー5の繰り返しで実施。1ホール目で渋野、佐藤、ペがバーディーを奪い、4打目でカップインできなかった木村が脱落。2ホール目でバーディーを奪った渋野が、4打目を決められなかった佐藤とペとの接戦を制した。優勝の瞬間、両手で顔を覆って涙を流して喜んだ。

2ホール目は、渋野とペが第3打を1メートルにつけた。佐藤は第3打がピンを直撃し、5メートルのバーディーパットが残った。これを外した直後に、渋野が落ち着いてバーディーパットを決めた。この時点で佐藤の優勝の可能性が消滅。その後、ペが、渋野とほぼ同じ位置からのバーディーパットを外し、渋野の優勝が決まった。

1ホール目は最初に渋野がバーディーを奪った。フェアウエーからの第3打は、あと一歩でイーグルというスーパーショット。ピン奥に着弾し、バックスピンのかかったボールはカップに向かって転がったが、わずか一筋ずれていた。それでも、わずか10センチにつけて“お先”のバーディーを奪った。

次にバーディーを奪ったのはペ。第3打はグリーンから外したが、チップインで第4打を沈めた。渋野に続くスーパーショットだった。佐藤も第3打を1メートル余りにつけて、落ち着いてバーディーパットを沈めた。

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