国内男子ツアーの日本オープンが14日、滋賀・琵琶湖CC(6986ヤード、パー71)で開幕する。3週前のツアー競技・パナソニックオープンでアマチュア優勝を飾った中島啓太(21=日体大3年)は13日、練習ラウンド後に会見。「アマチュア代表として、自覚を持ってプレーしたい」と抱負を語り、日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチーム(NT)メンバーで、今大会はJGA主催競技。「(NTの)ユニホームを着てプレーできるのが楽しみです」と笑顔を見せた。

世界アマチュアランク1位でツアー優勝も果たした。必然、国内最高峰大会で第1回大会(1927年)の赤星六郎以来94年ぶり2人目のアマチュア制覇へ、と注目は集まる。しかし、あえてそこを口にはしない。「優勝はしたいですが、優勝とか具体的な結果を目標にはしません」と言い、掲げたテーマは「自分と向き合うこと。日々、プランを立て、それを目指したい」とした。

1日のバンテリン東海クラシック第2ラウンドスタート前、腰痛で途中棄権した。今大会が復帰戦。4日から練習を再開したが、ケアとリハビリ中心の調整で体調は「70%」だ。「腰の違和感は動いている時はないけど、朝起きた時にはあります。良くないコンディションをカバーして、体調に合わせたプレーができるか」と現状を説明する。

優勝したパナソニックオープンでは4日間、パー3を除く56ホール全部でドライバーを握ったが、今回は1日14ホール中「4ホールぐらいはレイアップすると思う」と他のクラブを握る予定だ。スコアメークのためのマネジメントを念頭に刻むところは刻む。

来週の日本開催米ツアー競技・ZOZO選手権も推薦出場が決まった。「将来、世界で戦うためにいい経験ができます」と喜ぶが、大目標はアジア・パシフィック選手権(11月3日開幕、UAE)の優勝。そして来春のマスターズ出場。「そのために今週、来週があると思ってやっていきたいです」。ブレないターゲットを目指しながら、国内最高峰トーナメントに挑む。【加藤裕一】