国内男子ツアーの日本オープンが14日、滋賀・琵琶湖CC(6986ヤード、パー71)で開幕する。昨年大会優勝者で史上6人目の“日本オープン3勝”がかかる稲森佑貴(27=国際スポーツ振興協会)は13日、練習ラウンド後に会見。ツアー通算2勝がそのまま日本オープン優勝回数で「多分誰よりも(日本オープンへの)思いは強いと思う。3勝目も日本オープンで飾れたら、と思います」と話した。

日本オープン以外でももちろん勝ちたい。それは本人も認める。ただ、今大会について「ナショナルオープン(その国を代表するオープン競技)で、僕の中では格式があります。勝てば自信につながるし(翌年の)全英オープンにも出られるので、世界につながる意識もある」と話した。

フェアウエーキープ率が15年から今季現在(77・18%)まで6シーズン連続1位。“日本一曲がらない男”は「コースが長かろうが、短かろうが、常にフェアウエーキープ。その方がピンをデッドに狙ったり、攻めて行きやすい」という信念がある。それはそのまま“狭いフェアウエー&深いラフ”が定番の日本オープン攻略法に直結する。

予選ラウンドはアマチュアの中島啓太、東京五輪代表の星野陸也と同組になった。「1人は世界アマ1位、1人はオリンピアン。2人は圧倒的に飛距離が出て、僕はほとんどセカンド・オナー(第2打以降、最初に打つ選手)でしょう。でも、そこからショットをピンにつけて、プレッシャーをかけていきたい」。連覇での大会3勝目に意欲満々だった。【加藤裕一】