勝みなみ(23=明治安田生命)と並んで首位に立った古江彩佳(21=富士通)は先輩の壁を乗り越え、偉業に挑む。最終日に同組となる勝と渋野日向子(22=サントリー)はともに2学年上の先輩で、有望選手が多い「黄金世代」と呼ばれる。「すごく強い存在という感じです。中学生とか高校の部でもちょうど重なっていて、本当に壁だったイメージはあります」。勝と渋野の強さには「パーセーブ」と「強気なプレー」を挙げ、「自分を信じながら、最後まで攻めるプレーができればいいかな」と意気込んだ。

19年のこの大会でアマチュア優勝を果たし、プロ転向した。「思い出はすごくあります」と今大会への思い入れは強い。20年3月からは所属先も富士通となった。重圧はあるが、2年前に比べ、「今の方が余裕はある。リラックスできているかなと思います」と自身を分析した。

国内ツアーでは宮里藍と畑岡奈紗に次ぐ、史上3人目のプロ、アマ双方での同一大会制覇もかかる。この日はパッティングで「2回くらいびびって」打ちきれなかった部分があったと反省。「強気な気持ちをやめないことが大事。怖がらないことを意識したい」。重圧をはねのけ、今年初勝利をつかみとる。