3週前のパナソニックオープンでアマチュア優勝した中島啓太(21=日体大3年)が、メジャー2勝のコリン・モリカワ(24=米国)に“弟子入り”する計画が浮上した。

中島によると、推薦出場する日本開催の米ツアー・ZOZO選手権(21日開幕、千葉・習志野CC)で練習ラウンドを一緒に行う話が進んでいる。

中島は「コリン選手の全英オープンの優勝スピーチにすごく感動しました。ああいう話ができる人と、少しでもコミュニケーションをとって話を聞いてみたいです」と笑顔を見せた。

モリカワは昨年の全米プロ選手権でメジャー初優勝を飾り、7月の全英オープンも制し、現在世界ランク3位につける新星。実は中島がメジャー4大会で「最も興味がある」のが全英だ。8月にアマ世界一の称号「マーク・マコーマックメダル」を受けたことで来年の全米、全英両オープン出場権を手にした。

「来年の最大の目標は全英のローアマ」と言い、モリカワが、その憧れの場で「世界一のギャラリーの前で優勝できて、本当にうれしく思います」と語りかけたスピーチにシビれたようだ。

またZOZO選手権のキャディーは、日体大の1年先輩で石川遼の弟航に頼む。「航君もマイペース、のんきで、僕と性格がすごく似てるからやりやすい」。石川も、年下の中島を「啓太はすごい」と尊敬しており、気心が知れたタッグになりそう。

中島はこの日、76と崩れ、通算6オーバーで競技を終了した。ローアマ獲得は絶望的となった。317ヤードの6番パー4で1オンに成功し、イーグルを奪ったが、8番パー5でダブルボギーをたたくなどスコアを伸ばせず、4打も落とした。「結果がすごくひどいので悔しいですけど、腰が悪い中、最後までプレーができました。僕1人の力じゃなく、たくさんの方の支えがあればこそなのですごく感謝しています」。と話した。

今年の大目標がアジア・パシフィック選手権(11月3日開幕、UAE)優勝という点にブレはない。ZOZO選手権はそのための経験の場となる。モリカワとも交流できたなら、願ってもないことだ。