19年大会覇者の古江彩佳(21=富士通)が同スコアで並んだ勝みなみ(23=明治安田生命)をプレーオフの末に下し、昨年11月の大王製紙エリエール・レディース以来となる自身通算5勝目を挙げた。

最終ラウンドは強い雨によるコースコンディションの悪化で中止となり、大会は2日間36ホールの短縮競技に。通算12アンダーで勝と古江が首位で並んでいたため16番、17番、18番の3ホールでのプレーオフで優勝者を決めた。古江の優勝会見での主な一問一答は以下の通り。

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-プレーオフ最後のプレーになった18番のパーパットを打つ前の心境

古江 勝さんのパーパットも2、3メートルしかなかったので絶対入れてくるだろうなと思って。自分が決めないと(サドンデスの)繰り返しになるな、ここで決めるしかないなと思って打ちました。

-入れる自信は

古江 半々でしたね。

-バーディーをとった17番は打ちやすいホールか

古江 そんな意識もないですけど、本当にたまたまだと思います。運が良かったなと。

-同大会2年ぶりの優勝。それぞれの優勝を振り返って

古江 (19年に)アマチュア優勝した時は本当に自分のことだけを考えてプレーできていましたが、プロになってこうやって最終日に天気も崩れて、神様が試練を与えているのかなという感じで。それを乗り越えて優勝できたのかなと思います。

-優勝スピーチでこみあげていたのは苦しい時を思い出したから?

古江 うれしさと、今年、悪くもないけど、うまくもいかないという中途半端というか、そういう時がずっと続いていたので。勝てないのかなと思っていたりしていたことを思い出したのかなと思います。

-苦しかったのはいつ?

古江 春先だと思います。

-最近は前向きになれた

古江 そうですね。(海外メジャーの)エビアン(選手権)と全英女子オープンに行って、そこで少し上位にいけたので、そこで自信を持てていたのかなと思って。私が今年悪いわけではないと思いきれた大会でもあったので。そこで調子を戻せてきたのかなと思います。

-やっぱり秋女ですね

古江 ふふふ。そうですね。

-来週は地元の兵庫県での大会

古江 初めてまわる試合だと思うので、しっかり4日間戦えることができたらいいなというのと、兵庫県での試合なので、予選通過できたら上位でまた盛り上げられたらなと思います。

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古江にとって今大会は19年にアマチュア優勝を果たしてプロ転向した思い入れのある舞台。21年3月からは所属先も富士通となり、ホステスプロとして臨んでいた。また、国内ツアーでは宮里藍と畑岡奈紗に次ぐ、史上3人目のプロ、アマ双方での同一大会制覇となった。