男子ゴルフで世界アマチュアランキング1位の中島啓太(21=日体大3年)が、憧れのコリン・モリカワ(24=米国)の一挙手一頭足に大興奮となった。

念願の米ツアー初挑戦のZOZOチャンピオンシップ(21日開幕)に向けて19日、会場の千葉・習志野CCで、同組で練習ラウンドを9ホール回った。昨年の全米プロ選手権、今年の全英オープンとメジャー2冠王のプレーに「緊張もしたけど、ラウンド中は楽しくてワクワクしていた。プレーも人間性も素晴らしい人。幸せな時間」と笑顔で話した。

同組で練習ラウンドしたのは、同じテーラーメイドのクラブを使う縁で、メーカーの仲介で実現した。2年前、初開催された今大会で「年代の近い選手のプレーを見たい」と、モリカワを生観戦。当時は互いに無名だったが、その後、中島は国内ツアー史上5人目のアマチュア優勝を飾り、モリカワは世界3位へ駆け上がった。

ともにフェードが持ち球で「精度がすごい。品のあるフェード」と、間近で見た弾道に酔いしれた。そんな「最も目標とする選手」に「やっとスタートラインに立ったね。おめでとう」と、米ツアーデビューを祝福された。来年の全英オープン出場権を有するが「来年の全英オープン楽しみにしているよ」と実力も認められた。モリカワのプレーは「しっかりと目に焼き付けた」。収穫の1日に笑顔があふれた。【高田文太】