男子ゴルフの東京五輪金メダリスト、ザンダー・シャウフェレ(27=米国)が日本での今年2度目の大会制覇を誓った。

20日、2年ぶりに日本で開催される米ツアー、ZOZOチャンピオンシップ(21~24日、千葉・習志野CC)の開幕前日会見に出席。悲願の金メダルを獲得した五輪以来、約3カ月ぶりの来日に「とても興奮しています。かなり前からこの大会を楽しみにしていました。私は日本が大好きです。金メダルを獲得することは私の家族と私にとって本当に特別なことでした。再びここに来られてとてもうれしいです」と語った。

シャウフェレは祖父母が都内在住で、母親は日本育ちの台湾人。父方の祖父母はフランス人とドイツ人という異色のルーツを持つ。東京五輪では陸上十種競技での五輪出場の夢を交通事故で断たれた過去を持つ父のステファン氏もコーチとして帯同。金メダル獲得直後は「父のために勝ちたかった。彼が今どこかで泣いていると確信しています。この勝利が他の何よりもほしかった」と思いを語っていた。

予選ラウンドでは今季のマスターズ、そして五輪でも上位を争った松山英樹(29=LEXUS)、東京五輪銅メダルの潘政■(■は王ヘンに宗)(台湾)と同組となった。松山については「五輪では私が勝ちましたが、彼は日本の少年たち、そして故郷の英雄です。そこは私が何をしても勝つことができません。日本人はゴルフが大好きで、協力的で、非常に温かく歓迎してくれます。彼と同組になったことで、大会では多くのギャラリーが集まり、喜んで見てくれると思っています」と話した。

練習ラウンドで見たコースについては「素晴らしいコンディションで、グリーンも速い。雨が激しく降らないことを願っている」と語った。その上で五輪に続く日本での大会制覇へ向け「日本で2回優勝するのは本当に特別なことです。私はここに住んでいないので、これは特に家族にとって大きな名誉だと思います。そうなるように最善を尽くします」と力を込めた。