男子ゴルフの松山英樹(29=LEXUS)が“凱旋(がいせん)試合”へ、静かに燃えている。2年ぶりの日本開催となる米男子ツアー、ZOZOチャンピオンシップ開幕前日の20日、会場の習志野CCで最終調整。4月にアジア人初のマスターズ制覇を果たしたが、コロナ禍で今夏の東京五輪は無観客で、日本でファンの前でプレーするのは実に2年ぶりとなる。それだけに「優勝のチャンスはある」と、2位だった19年大会の雪辱も含め、燃えている。

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◆会見での一問一答

-2年ぶりの日本開催

松山 なかなか難しい判断だったと思うけど、また日本でプレーできるのはうれしいし、良いプレーを見せることが大事だと思う。

-現在の調子は

松山 ゴルフの状態は正直、かなり悪いけど日本でのプレーだし、いいプレーができるよう残りの時間を有効に使っていきたい。

-具体的に何が不調

松山 ショットもパットもアプローチも。全部が自分が求めているレベルにないというか。マスターズを10としたら1もない状態。苦しい戦いを強いられるけど、日本開催だし、少しでもいいところで回りたい。

-ウッズに敗れた19年大会を振り返って得たものは

松山 タイガーとの優勝争いは貴重な経験だった。何とか(ウッズが歴代最多に並ぶ通算)82勝目を阻止するように、すごく頑張ったつもりだったけど、全然及ばなかった。マネジメント、こう攻めるとか、すごく勉強になったと感じた。

-コースの印象とカギは

松山 2年前とあまり変わっていない印象。ティーショットはフェアウエーに置かないと、セカンド以降は難しい状況になる。グリーンもかなり速く仕上がっているので、よりフェアウエーからのショットが求められる。ティーショットとグリーンまわりが大事。